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タバコと肺癌と自働販売機 |
７０年前は結核が死亡原因の第一位、３０年前は高血圧による脳卒中（脳出血、脳梗塞）が第一位、現在は癌が第一位で、癌の中で、肺癌が第一位です。肺癌の原因はタバコだと分かっています。タバコは第二次大戦前少人数の人しか吸っていませんでした。肺癌は世界的にもめずらしい、少ない癌でした。それがいまや第一位の癌になっています。その原因は紙巻タバコであり、自働販売機であり、アメリカ映画のヒーローがほとんど例外なくかっこうよくタバコを吹かすからだと思います。昔の大人は煙管（キセル）でわずかなタバコを先につめて吸っていました。肺癌を減らすには、紙巻タバコを無くすこと、自働販売機を無くすことが必要だろうと思います。 |
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タバコと一酸化炭素 |
| タバコの煙の中には一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は猛毒で、石油ファンヒーター、練炭火鉢などの不完全燃焼での死亡事故は一酸化炭素が原因です。これが吸入されて身体の中に入ります。血液の中の一酸化炭素を測定すると、タバコを吸っている人は高い値を示します。当然、脳や身体の細胞に害があることになります。 |
（ネッター解剖生理学アトラス：南江堂から）
肺は枝分れをしていって、最後は上の絵のように風船玉のあつまりの肺は枝分れをしていって、最後は上の絵のように薄い膜の風船玉の集まり
のようになります。それに血管がまとわりついて、酸素と炭酸ガスの交換をします。
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タバコと肺気腫 |
タバコは肺の組織を壊していきます。肺は小さな風船玉の集まりのような組織ですが、この風船玉が壊れていって大きな空洞があちこちにできるようになるのを肺気腫と言います。酸素が身体の中に取り込みにくくなって、呼吸が苦しくなるようになります。肺気腫になった肺は元には戻りません。 |
（ネッター解剖生理学アトラス：南江堂から）
肺の肺胞が壊れてつぎつぎに隣同士くっつきあって空洞が大きくなります。
ひどくなると「こぶし大」ほどの空洞がたくさんできて、肺がほとんどなくなってしまいます。
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タバコとアスベスト |
| タバコを吸う人は吸わない人の１０倍の発癌率、アスベストを吸った人は吸わない人の５倍の発癌率。両方を吸った人は５０倍の発癌率になるといいます。 |